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辺境に住む津軽カモメがつづる なんか現実的な戯言
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最新刊ではないですが、買い忘れていたので一応。

前巻に続いて戦争編。アルビオンとの全面対決なのですが……。
如何せんいろいろと物足りない。『戦争』をしているはずなのに、人が死んでる描写が殆んどないので、ただの小競り合い、もしくは喧嘩程度にしか感じられませんでした。
まあ、実際にはかなりの数が戦死しているんでしょうが。
それに『魔法』という反則技のせいで瞬く間に優勢が逆転されてしまう展開が。戦略があってないに等しく感じられます。
白兵戦しているところに爆弾落とされたようなものでしょうか。
やはり萌えと燃えの共存は難しいんでしょうねw

一方、サイトとルイズの関係も拗れてしまいます。価値観の違いが大きな原因であることは明らかで、サイトは平凡な日本人なのでこれは当然の成り行きかもしれません。

上記の魔法による味方の反乱で、連合軍が大打撃。そしてほうほうの体で撤退。別に連合側に落ち度があったわけでもなく、先住魔法が反則的だっただけですね。

全軍退却の際、ルイズに文字通り死んで来い、という命令が出されます。
ここでいがみ合っていた二人が和解(?)、ルイズを逃がすために大軍に突っ込むことを決意するサイト。
この巻、一番の見せ所ではないでしょうか。
ここでも不殺さずを貫いているのは、良くも悪くも日本人だからでしょう。
結果、足止めは成功。一人で敵を壊滅させなかったので一安心。これでガンダールヴパワー全開で、敵全てを倒していたらえらいことになっていたでしょう。
個人的に、魔法や弓での不意打ちによって倒れていたらもっと燃えた展開だったかな、と。

まだ対アルビオン戦が続くか、と思った巻末、呆気なくガリア艦隊によって終結。悪役臭プンプンさせていたクロムウェルが小物だったりと、衝撃のラスト、と言うよりは呆気なく終って微妙な後味。
サイトは主人公補正で生き延び、助けられます。

戦争編はまだ続くかな、と。アルビオンの次はガリアですか。
あと、ワルドとフーケがどうなったのか気になるところです。
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