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辺境に住む津軽カモメがつづる なんか現実的な戯言
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未読の方はあらすじまで。読み終わってるぞ、という方はそれ以下もどうぞ。

<あらすじ>
アルビオンとの戦いで、ルイズを逃がすために大怪我を負ってしまったサイト。彼を助けたのは金髪の美しい少女だった。
一方、サイトの生死を知りえていない学園の面々は悲しみにくれていた。サイトがいないことでその大きさを改めて再認するルイズ。しかし、気づいたときにはすでに遅く、ただ部屋に閉じこもり枕を濡らすしかなかった。
そんな主人の葛藤を知らないサイトは、自分がガンダールヴでなくなってしまったことを知る。
喪失感に身を苛まれながらも、少女ティファニアと接するうちに心境に変化が訪れ……。


<以下ネタバレ>

アルビオンとの戦争が終わり、それぞれの戦いも終わりを告げる。
ギーシュは勲章を賜って、学園の仲間に自慢げに話しているところが小物っぽくてよろしい。やはり彼はこうでなくては、と思えるほどキャラが立っている。
学園居残り組みだったモンモランシーはそんな彼の話に興味の素振りも見せない。死人が間近なところで出た彼女らにしてみれば、一番戦争というものに触れたに違いない。
ギーシュ達が倒したのはオーク鬼である。そのあとに人を殺したのかは定かではないが、配置されていたのがオーク鬼ばかりであったことから人は殺していないように思われる。
もし、彼が目の前で人間を銃殺していたならば、こうも自慢げに話すことはできなかっただろう。

ここの場面では、モンモランシーの気遣い、優しさが描写されている。今まではキュルケやタバサに敵わず、埋もれていたのだが、ルイズを気遣う真摯な姿勢は、見ていて考えを改めざるをえない。もちろん、良い意味で、だ。

部屋に引きこもるルイズ、それを慰めようとするギーシュ、モンモランシー。
キュルケが居れば、部屋から引きずりだすなりなんなりしたのだろうが、生憎キュルケとタバサは帰郷しておりこの場にはいない。
故にルイズは一人部屋で落ち込み、後悔することになる。

この巻の見所は、サイトを失ったと悲しむルイズと、それを知らないで自分は用なしだと思い込んでいるサイトとのギャップにあると思う。

ルイズに存命を知らせぬまま、ルーンの加護を失ったサイトが特訓するシーンは見ていて燃える。
今まではなんとなく戦ってきた。だが、戦う理由を失ったサイトは、今度は自分のしたいことを成すために剣を取ることを決める。
一巻と比べて雲泥の差である。
主人公は成長してなんぼだと自分は思う。最初から最強なんて、確かに娯楽としては楽しめるが、読み物としては如何な物か。
へタレで不器用だからこそ、ルイズとサイトはここまで絡むことが出来たのだろう。

成長しているのは他のキャラにしても同じだ。サイトを友と呼び、像を建てたギーシュしかり、自分の周りに悲しみがあるのは許せないと断言したモンモランシーしかり。
復讐に走りその虚しさを知ったアンリエッタは王という肩書きの意味を知る。戦死した兵の遺族にあてる手当てため、諸国会議で貧欲に金と土地を
求めたことからも、彼女が何をすべきか、彼女なりに答えを出したことが窺える。

シエスタとルイズの奇妙な友情も見所の一つだろう。
彼女らは立ち直り、人づてでも魔法でもなく、自らサイトの生存を確かめに行くことを決める。何度も繰り返すが、今回の戦争で成長したことは目に見えて明らかである。

そして、キャラ達の成長と共に明らかになった虚無に関する情報。虚無は物体を構成する小さい粒に影響を与えるということから、分子や原子に干渉するものだと推測出来る。ファンタジー世界に科学など無粋としか思えないが、作者がどう料理するのか楽しみだ。

新しく登場したミョズニトニルン。虚無の使い手もルイズ一人ではなかったことが判明。これはパワーバランスをとるためにちょうどいい。
未だ虚無の使い手は全てが現れたわけではない。設定が明らかになるにつれて広がる風呂敷をどうたたむのか。
国家間の戦争をしながらも、個人でしか戦っていないように見える流れは遠慮したいところである。

ルイズとサイトの距離が一気に近づいた8巻。大口叩いていたレコン・キスタが倒れた今、新たなる敵はガリアだろう。
サイトが日本に帰れる日は、まだ当分先の話に違いない。
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